その日、帰り道に中古屋に寄った。 自分にしては珍しい、ほんの気紛れである。 見飽きた品棚を呆と歩いていると、 ほどなくして本が落ちてきた。 あまりに聞く機会のない、鈍い分銅のような音。 本が棚から墜ちて折れたのは明白だった。 コンクリートには水…
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