一升瓶の中の海月

気分で更新される思考の投函口

2020-01-01から1年間の記事一覧

また冬が来て

仕事だけの時期が始まると、自分と目が合ってしまう。 疲労の色が濃く出た表情に少し生えた髭 髪と肌は荒れて重力に負けている。 去年と今で、居場所も、立ち位置も、やる事も 何一つ同じものはないのに、どうしてこんなに灰色なのだろう。 感情を共有できる…

hidden reAson

ごく稀にタバコを吸う ひとつの句切れをつけるために 「タバコは体に害がある」なんて声高に叫ばれていたのはいつからだろうか。 当時の自分はおそらく中学生で、確かに同級生で吸っている奴がいたのは覚えている。 仲の良い部長や悪ぶったヤンキー達、校舎…

talk in alnilaM

仕事に疲れた俺は行きつけのビールバーに来ていた。客足はこのご時世と違わず疎らで、店内を洋楽のみが覆っていた。 この仕事についてからというもの、不規則な生活リズムが祟って人間関係は崩れ、一人で飲む機会が必然的に増えていった。今日もいつもと違わ…

【精神のデザイア】西城樹里

赤光照らすは見慣れた自室 その中で見慣れない樹里が一人。 胸元を晒しながら、いつもよりいくらか緊張した面持ちでベッドに座り込んでいた。 どうしてこんなことになったのかを思い返す。 この日は朝から夕方までのレッスン。今回のトレーナーは格段厳しい…

ジョナサンの若鶏のみぞれ煮としらすご飯の話

太陽はますます気合を出し始め、容赦なく私のスーツを焼いていた。 夏の時期にネクタイを締めなければならないのがこの業種の悪いところだが、移動が多くどこへ行ってもクーラーがガンガンに絶え間なく効いているので許してやろう。 ここは訪れるのは今日が…

Snow falling for A

街は久方ぶりの大雪に見舞われていた。 三月に降る雪は、季節を凍らせるように冷たい。 深夜零時、外を覗けば人の姿はなく、ただ街頭の明かりだけ。 とりわけ目的があったわけではない。思い立っただけだが、 散歩に出かけることにした。 病み明けの身体は冷…

幻覚の創造とその苦悩

最近、訳あってこの世に生を受けてから初めて合同誌に寄稿したのだよ。 ぼくは創作自体こそ嫌いではないが、熟達しているわけではない。 ただ機嫌が良い時期だったので、話が来たときには甘んじて「ふむ、折角だ」となったわけだ。 公序良俗に反するものであ…

Ocean Viewの蛙

「…おもしれー奴」 乙女ゲーといえば、な台詞である。 物語を始めるための起で、特に理由はない言葉ではあるが 「これ大分失礼じゃね??」 確かに「お前ほんと面白くねえよな、黙れよ」って吐き捨てられるよりかは褒め言葉なのかもしれない。 ただ、ここで…

ソウルシードと向き合う本格スマホRPG

今回のブログのテーマは「どうすりゃスクラッチは穏便に終わったんだろうか」 最近シェロチケではハバキリ系は交換出来ないって聞いて途端に興味が霧散しました。 どうですか、皆さん最近ひりついていますか。 スクラッチが開催されてからというもの、TLの緊…

古戦場に向けてのグラブル土パ編成雑考察

仕事がようやくひと段落したと思ったら、来年度の死に向き合わなきゃならなくなりましたしらなみです。 とりあえずはVの者のセンシティブな切り抜きを聴いて心を落ち着かせて日々を過ごしてます。 イラストで言うと最近TLに異様に流れてくるszhrllって子はセ…

移ろう季節の中で

推しが自分のRTした絵にファボを付けた。 私は彼女からもうフォローされていないことを考えると、まだリストか何かに入れられているのだろう。 それが少し嬉しかった。 社会人になってから一年が経とうとしている。 指摘を受けて/叱られて/詰められて/ミスを…

掴み取る人

失敗原因はいつだって終わった時で対面する。 過ちの原因を実感するためには、そもそも失敗が必要だ。 自分の所謂クセだったりだとか改善点を発掘できるのは、日々の生活に感度の高いアンテナを貼っている人以外は早々できるものではない。 だからこそ練習と…

瑞鶴について

瑞鶴の話。誰も知らなかったと思うんですけど、自分瑞鶴が好きなんすよ。 艦これで「嫁艦と言えるのは誰か?」という質問にノータイムで「瑞鶴」と返すのが自分という人間である。 艦これを初めて勝手が分からないまま赤城をを轟沈させて、空母が空っぽの我…

貴方のための物語

何故、筆を握る 自分はSSというものを書いたことがない。 描こうと思ったことがなかったというのも確かだし、自分の中に描く技能があるかと聞かれれば首を傾けざるをえない。 文章を書く為に必要なのは結論である。 つまり「このキャラクターはこうなってほ…