一升瓶の中の海月

気分で更新される思考の投函口

2019-01-01から1年間の記事一覧

絶景を眺めたもの

先がないことが何よりも悲しかった。 グラブルを嗜んでから随分と経った。 最初は確かユグ弓がめちゃんこ強く、土のサラSSRが出た時期だったと記憶している。 背水とか言っておきながら初手10%バフスタートというイカれた時期を思い出しつつ、こいつらフィン…

隣のクラスの問題児

「そんなに飲むなんて、本当日本酒が好きなんだね」 数えるのを辞めた程に言われた言葉だ。 はっきりと言っておくと自分は日本酒が好きなわけではない。 そりゃ確かに飲むさ、研究にもしたぐらいだし。 飲んだ本数で言えば、歳上にも早々負けることはないだ…

バーチャル蠱毒備忘録⑥

ある一つの結末と災害の足音 レヴちゃんは忙しさからあまり配信が出来ないため、本選最終日の前日に最後の配信を行うとのツイートが投稿された。 この頃にはレヴちゃんのファンアートも地味に増えて、和気藹々とした空気が流れていた。ツイッターでの視聴者…

バーチャル蠱毒備忘録⑤

本選の少女たち 12/1 18:00、こんな混沌とした状況で本選は始まった。 レヴちゃんは正直本選に出場をできないと思ってバイトをガンガン入れてしまったという情報を聞いて膝から崩れ落ちたのを覚えている。 でもそれもレヴちゃんらしいなぁ…と思い微笑ましい…

バーチャル蠱毒備忘録④

予選結果発表日&インターバル 18:00、審査員特別賞の発表時間。 雨ヶ崎笑虹の欄にはNo.11の名があった。 レヴちゃんは生き残ったのだ。歓喜の舞を踊りながら私はツイッターに切り絵をアップした。 嬉しかった。本選に勝ち上がったことも当然嬉しいのだが、ま…

バーチャル蠱毒備忘録③

予選最終日 予選最終日の朝が来た。中にはぶっ続けで配信を行なっていた子もいるらしい。それはそうだ、配信がやっていなければ星を投げることもできないから、配信していない間にptが増えることはない、順位は落ちるのみだ。 レヴちゃんは最終日に寝坊して…

バーチャル蠱毒備忘録②

予選最終日 深夜 まずは何と言ってもくるぶし様の放送を見ようとした。 どうやらほぼレポート配信になっているとは聞いたがそれだけでは意味が分からない。 実情を知ろうとしたがどうやらこの時間には配信を行っていないようだ。この時にshowroomにアーカイ…

バーチャル蠱毒備忘録①

物語は確かに在った。 11/29、彼は運命と出会う_______ 全ての元凶 「進級する」 退学がほぼ確定し、とりあえず休学を勧めていた友人から久々に送られてきたLINEがこれだった。 今まで何度声をかけてもやる気を出さなかった奴がいきなりこんなことを言ってき…

今までの傑作五選

かれこれブログを書き始めてからかなり時間が経った。 今までの自分のブログを見て、人に読んで貰いたいものと人に見せるべきではないものとの二つに分かれる。 今日は読んで貰いたい記事の紹介。 1. tox-of-jellyfish.hatenablog.com 空の境界要素しかほぼ…

手の届く快適さ

私は周回し、彼はvtuberの放送を見ていた午前3時半 大学の時から週に一度は必ず襲撃している友人の家がある。 目的意識、共通の話題、使命感なんてものはあるはずもなく、ふらーっと立ち寄って朝までいるようなそんな関係。 まぁでもクリスマスとかイベント…

その声は連歌の如く

「生者と死者の違いなんてのは、そう。煙草が旨いかどうかの違いだろ」 そう言って、橙子はああ、と大きく頷いた。 「そうか、それはそれで大きな違いだ。こいつに味がないのでは、生きていてもしようがないものね」 くすくすと橙子は笑う。 世界は勤勉な事…

アメーバ・デイ

虚無と向き合う、そんな一日 何か悪い出来事があったとか、昼飯が気に食わないものだったとか、体調が異様に悪いとか 明確な理由で起こる心情の変化ってのは簡単に対策を立てることが出来る。 そのため、どんなに辛いことでも長期化するケースは少ない。 そ…

結び目への追慕

働き始めてから半年以上が経った。 有給も支給され始めたは良いが「こんな忙しくていつ使うんだよ…」と現実の辛さに打ちひしがれる。 流石に旅行中に上司からの電話で叱られるとは思ってなかったよね、四万温泉と旅行仲間に謝ってほしい。 そんな忙しさに追…

2019-10-13/01:32〜02:

黒の画用紙に空いた穴、煌々と差し込む灯りは緩やかに散らばった街を照らして 「台風の後の星空は綺麗だ」 こんな言葉を誰から聞いたのか。母親もまた天文部で星々に夢を抱くのは当然のことだった。母親か顧問か生得的な知識か。どれもありえそうで間違って…

消えた歴史

「お前は知り過ぎた」 それが僕のバイトに落ちた理由だった。 中古屋で買うのは単なるソフトではなく、一つの歴史なのだと私は思う。 101番道路で捕まえられたアルセウス、殿堂入り前で折れた御三家しかレベルの上がっていないもの、0:05のセーブデータ どれ…

居てくれた者

「あなたはどこにいるの?」 疎を束ねた者の末路には相応しく、何者でもない自分を誇りつつ、ただ回り続ける群衆だけを眺める自分がいる。 回り続ける群衆の中にもちろん自分は存在しない。自業自得の末路であるが、結末を埋めるには些か足りなかった。 要す…

「世界の終り」というテーマ

「太陽はなぜ今も輝き続けるのか 鳥たちはなぜ唄いつづけるのか 彼らは知らないのだろうか 世界がもう終わってしまったことを」 滅んだ世界を取り扱った文章を好んでいる。 勘違いしないで欲しいことは、私が快楽で今まで組み上げられてきた文明が粉砕されて…

更地のメモ

何を書こうか。 ブログとは中々難儀なもので、頭の中にある思いを文章化するというのが難しい。 文章を書くからには伝えたい事がある、というのは文章読解の基本で、まぁそうあるべきだとは思うが日々の生活の中で主張したい事なんて実はそんなに見つからな…

夜、涼風、雨上がりの階段

涼風が夏の終わりを運んでくると中2の塾帰りを思い出す。 同じ部活で交流があるからと話していた塾友との帰り道、くだらない話と愚痴を言い合いながら笑いあった風景を今でも覚えている。 何も特別な風景じゃないはずなのに 中2の頃、別校舎の上のクラスに行…

冬の薪の終わり

ようやくあの冬が終わったんだなって あるものは「生き残りたい」と願った。 その出来事は私が死ぬ程忙しい時期に起こり、必死になって重厚な物語を薄い束に纏めて頒布したりもした。 結果として今もなお、勝者も、それ以外も、何らかの形で夢を選び、今を幸…

無題

終わりなき空に限りなき祝福を 結論は見えている。何一つ変わりはしない。干渉しようがしまいが、あるべき場所に返るはず。 その中に一条の光を見た。 救うべき者が漸く見えた。 だからこそ、その手に報いようと学び続ける。 その先が明確な破滅だとしても。

メッセージ・ファイル

蝋燭と燭台が照らすステンドグラスの七彩の元で、 凍えた銀食器を撫でるように、私の意識と錆びた自転車は霧を裂き朝焼けを漕いでいた。 美しい風景と色彩を眺めたところで、 私の力では読者の瞼の裏に概形ですら描けない。 クロード・ モネの名画に霞を足し…

無題

空の中、水面の下。 世界は二つに分けられた。 何事もないいつも通りの帰り道、疲れた足取りで家に着きシャワーを浴びて、何かを思い出しながらベッドの上で寝転んだのが私の最後の記憶だったのを覚えている。 その事実は間違いなく正しい。次第に音が消えて…

白昼夢は一定世界を魅せるか

ゆめうつつとしりながら、わたしはそらをあおぎみた。 夢に見る世界というのは散発的でありながら、何か1つの大きな世界から成立しているではないかと最近思います。 例えば、ある日の夢はどこかで見た夕暮の色をして 例えば、ある日の夢は大切なものを失い…

社会人になっての変化

出来ない仕事が多過ぎるし、出来る仕事は山ほど降ってくる。そんな日々にようやく慣れてきた昨今。 「いやぁ学生時代とこれが変わったなぁ」っていう点がチラホラ出てきて、振り返ってみればそんなこと誰も教えてくれなかったなぁと思ったので殴り書きをしよ…

「在ること」への感謝

当たり前のように日々が流れていく。 いつものように起きて、いつものように働いて、いつものように疲れ果てて帰路につく。 変わるものは昼食の内容くらいで 「今日は奮発してリンガーハットで野菜たっぷりちゃんぽんでも頼もうかなぁ」なんて、 そんな柚子…

一期一振について

GWも終わりですが皆さんグラブってますか? せっかくの超大型連休なんだからどっか遠くに行ったり遊んだりの方が有意義だとは思うものの、強くなるためにと日々グラブルに勤しんでる人も多いかと思います。 そもそも連休がない?それは知らん。 自身が連休で…

べにたまさんを推していけ

隠してたけど、俺べにたまさんの絵が大好きなんすよね どれくらい好きかというとポテトサラダと同じくらい好き。ちなみにポテトサラダは俺の一番好きな料理 でもポテトサラダに林檎入れるやつは許せねぇよ… そんな人は宗教上の理由で知り合い以上にはなれな…

結び目に紡ぐもの

酔った勢いでの投稿 今までは言葉にしてはいけないと思ってたけど、やっぱ自分にとって結目ユイというのは特別なんだと思う。 こんなことを言うと厄介オタクと変わらないんだけどね。でもそれを踏まえても特別なことには変わらなかった。 初めて、手に取って…

結び目に似合うもの

ボスこと結目ユイちゃんという存在がある ボスには黒いセーラー服が似合う。 白いセーラー服ではないのは何故だろうか 多分元々の色彩的にも、瞳にある銀河のような煌めきを引き立たせるためにそう思うのだろう ボスには夕暮れが似合う。 取り留めのない話を…