一升瓶の中の海月

気分で更新される思考の投函口

好きなもの:北海道(冬)について

 

持て囃されるような銀世界ではない

単に、鉄道の音以外が静止した、そんな天井まで白く塗られた世界

 

 

仕事が落ち着いた二月の半ばに、定期的に北海道へ行く。

というか、冬にしか私は北海道に行ったことがない。

せっかく試される土地なんだから、試されないと話にならないでしょう。

というわけで今回は冬の北海道の話。

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必須アイテム

北海道フリーパス

3万円弱を払えば北海道のJR乗り放題のパスが存在する。

期間が一週間になった青春十八きっぷのようなもの。

ただし、期間は連続して七日間なので、途中吹雪いたりすると計画がご破算になる。

特急列車の指定席も6回まで乗ることができるので結構快適。

自分は大体二日間で3万弱くらいは移動するので、一週間北海道に居なくても買い得なことは多い。

 

時刻表

道東を攻める場合、割と電波が届かない地帯があるので、空港に着き次第買うといい。

選択を間違えると2時間列車待ちとかザラ。

 

暇つぶしのための本

鉄道に乗る=3時間の移動、という感じかつ電波が届かないことも多いのであると良い。

自分は空の境界を必ず持って行って読み返している。

 

 

北海道のまちまち

 

函館

北海道観光の中で最もメジャーかつ満足度が高い

函館山に夜へ上ると、かの有名な100万ドルの夜景を見ることができるが、

冬は死ぬほど寒く、買ったホット缶コーヒーが一分立たずして冷え切る

五稜郭は有名だが、五稜郭駅五稜郭からかなり離れているという初見殺しが存在するので、おとなしく市内を走る路面電車に乗ろう

夕食も駅地下の飲み屋街やラッキーピエロセイコーマートなど選択肢が豊富

ちなみに夜に五稜郭を見る場合、かなりダッシュしないと函館山と両立できないので注意(五稜郭タワーが18時だかに閉まるため)

上手く回れば一日で観光名所をコンプリート出来る。

新幹線が開通した関係上、吹雪で新千歳に監禁されるのが不安なら、函館から新幹線で帰るのも選択肢として有り。

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札幌

ポケセンかすすきのに行かないのであれば、特に訪れる必要はない

プチ新宿くらいには栄えているので、北海道で求めているものとはズレる。

少し離れてはいるが、「サッポロビール園」はジンギスカンサッポロクラシックが飲み放題なので名所。

新千歳から帰る前日とかに寄るくらいでちょうどいい。

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小樽

みんながよく知る観光地

どの観光地でも見るようなお土産屋が結構あるので凝を怠らないこと。

海産物は美味しいけれども観光地価格な店が多くて値段は高い。

おススメはオルゴール堂と「LeTAO」本店。

本店の二回でケーキと紅茶を飲むことができ、毎回飲みに行っている。

南小樽駅から歩くと近いし、駅には綺麗な氷華が飾ってあるので非常に良い。

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良野

冬にラベンダーは咲いていないので、一度もよく見る畑を見たことがない。

徒歩五分くらいの場所に「唯我独尊」というカレー屋があり、非常においしいので機会があったら是非。

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網走

観光名所は監獄と駅近くのすき家

ここに到達する頃はもう三日目か四日目で疲れている頃だと思うので、

旅行中の静かな休息地点としては適している。

網走監獄の閉館時間より終バスの時間が早いという決定的な欠陥があり、

夕方近くに行こうとする場合は要注意。

歩いて帰るのにはしんどい距離なので、タクシーを使わざるを得なくなる。

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知床斜里

流氷を見るとか自然観測とかのツアーに参加したい場合はここに行こう

私は乗り換えしかしたことがない。

 

 

旭川

冬は適さないので、ここも通過地点。

 

 

稚内

旭川から特急で5時間弱かかる素晴らしい立地。人生のトロフィー埋めをしたい場合のみ行くといい。

ちなみに特急内の車両販売は実施していないので、出発前に飯を買わないと死ぬ。

冬だと駅最寄りの良いホテルでさえ5000円くらいで泊まれる。

宗谷岬まではバスで50分、次のバスが来るのも50分後。

凍死しない様にお土産屋に籠らせてもらうか、バス停前の小屋に籠って待つしかない。

人がいないときはお土産屋が閉まっているが、近付けば開けてくれる。

風が強いと「音が一切聞こえない」+「20m前がホワイトアウトする」+「車は爆速で走り抜ける」

の三重苦で命の危険を感じた。

駅の近くにはセイコーマートはちゃんとあるので生きていける。

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釧路

北海道の中で最も素晴らしい街。

飯は旨いし安いし観光客がいない。高級お風呂屋もあるよ。

駅から徒歩3分の立派なホテルは廃業しているし、一番近い6階建てくらいのビルは2階までしかテナントが入っていないがそれもよい。

魚市場も近くにあるので、飲み食いには本当に苦労しない。

自分が行きつけの「たっち」という炉端焼き屋がある。まだ営業していると嬉しいが...。

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根室

友人曰く「本当に何もないよ?」と言われたので行ったことがない。

この先は君の眼で確かめてみてくれ!

 

帯広

珍しく駅前にセブンイレブンがあったはず。なので都会。

豚丼は駅前で食べれるので、あんまり散策する必要はない。

バスを駆使すると然別湖という湖に到達でき、冬季は湖の上で温泉を引いていたりする。

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夕張

夕張線が廃線になったので、新夕張までは行けるが、みんなが想像する夕張へは到達できない。

なお夕張に行ったとて資料館は冬季閉館しているので、市役所と神社くらいしか見るところがない。

スキー場はあるけれども、ここまで行かなくても...。

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宿はどこも開いているので、宿泊する当日の朝に予約を入れるスタイルだとちょうどいい。

あとセイコーマートがストーリー中盤のセーブポイントくらいの間隔で存在するので、特に困ることはない。

かかる費用は一週間でざっとは11万円ほど。

 

この文章を読んでいるあなたも、一度冬の北海道に行ってみてはどうだろうか。