ようやくあの冬が終わったんだなって
あるものは「生き残りたい」と願った。
その出来事は私が死ぬ程忙しい時期に起こり、必死になって重厚な物語を薄い束に纏めて頒布したりもした。
結果として今もなお、勝者も、それ以外も、何らかの形で夢を選び、今を幸せに歩んでいる。
…こう断言していいのかも正直わからない。
少なくとも一つの砦を私は今も心配しているし、いつか言葉を紡いでくれると信じている。
あるものは「娘になりたい」と願った。
対価を捧げ、祈りは通じ、娘になる夢は叶った。
しかし皮肉な事に器を手に入れたはずなのに、当の本人は器ではなかった。
魂は娘たる器を剥奪され、元のあるべき姿に戻る。
そんな最中に
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— 竹花ノート🎍メロブ委託中 (@nano_phan) 2019年8月3日
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明確な回答が出された。
果たしてまだ娘足り得るのか、それとも魂は器を汚し、器から娘という肩書きすら剥奪してしまったのか。
そんな一つの終止符。
解答は想像通りのものであった。
夢を持つことは悪いことではないが、その為に誰を犠牲にし何を失ったのか。
そんな自己内省が出来ない限り、この話は続いていくのだろう。良くも悪くも薪が望んだように、もう周りに人は居ない。
私も読み続ける気は起きない。だからここで読むことも語ることも終わりにする。
ただ一つ、夢を選んだ者の行く末を穢さないことだけを今も願っている。