一升瓶の中の海月

気分で更新される思考の投函口

ランニングの話(コース作成編)

 

外でランニングするのであれば、準備段階で気をつけなければならないことが山ほどあります。

そのため今回は主にコース作成の話をします。

ぶっちゃけ一番楽しくて、一番難しい部分です。

詳しいポイントは後に書くとして、まずは走る予定の時間に最低ペースで走りつつ、下見をしていきましょう。

近所の詳細な地理は意外と知らないもので、これをしてるだけでかなり楽しいです。

たまに下見をせずに突っ込むタイプの人がいますが、それはかなりの上級者です。

知らない道を走ると相応のストレス負荷がかかるもの、これは心身共に良くないので下見は一度はしましょう。

 

以下は他に気を付けるべきポイントを挙げていきます。

 

・朝走るか夜走るか

近頃は人通りの多い時間だとマスクを付けざるをえません。正直マスクを付けてのランニングは初級者が耐えられる強度ではないので、必然的に夜の時間のランになるでしょう。

この状況がもう少しマシになってくれるといいんですけどね。

逆に運動強度を上げるためにマスクを付けて走るのもありかもしれませんが、少なくとも夏にやることではないと思います。

夜走ることのデメリットは血流が回って眠気が吹き飛ぶことなので、睡眠時間の1時間前とかには走ることを避けたほうが良いです。

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そうなると、夕飯の時間を遅めにして夕食前に走るのが現実的。

自分自身は仕事が夜遅くまでのタイプなので深夜に走っています。

早朝という選択肢もあると思いますが、走ったことはありません。というか朝方だったらこんな仕事に就いていないです。

 

・車通りと人通りはどの程度か

ランニングは呼吸が命なので、真横をトラックが通過して排ガスで咽せる…みたいなことは出来る限り避けたいです。

単純にモチベーションが下がりますし、一度減速してしまうと再甜花が難しいのが現実です。

人通りは上に書いたマスクと絡んできます。自分は人通りがほぼない道を走っているので、近付く時以外はマスクは付けていません。

ただし、あまりにも人通りが少ない道を走ると自分の身に何か起こった時にとても辛いです。

一度オーバーワークで眩暈を起こして動けなくなったことがありますが、近くを通りがかった女性が色々と気遣ってくれたおかげで精神的にも何とかなりました。側から見たら息荒げてる不審者なのにありがたいことです。

 

・整備された道か

ランニングをしていれば怪我はするものですが、走り終えた後に痛みが伴うものが多いです。このタイプであれば、治療アイテムを家に置いておけば手当てすることができます。

問題は走ってる最中です。この時一番怪我しやすいのは足首なので、後半に整備が甘かったり、街路樹の根に押されて盛り上がってるような道は避けた方が良いです。

序盤に通る分には問題ありませんが、後半で忍耐ゲージが削られたタイミングだと簡単に捻って転倒の恐れがあります。

砂利道も足首をやる可能性があるので避けたいですね。

 

・怪我した時にリカバリーが効くか

コースの理想系は環状です。あなたの家は皇居です。

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家から同心円上になるように組み立てれば、怪我をしてしまっても早めに家に辿り着くことができます。足を捻ったりすると、普通に歩く時の1.5〜2倍は時間がかかるもの。1人で走るゆえ、リスクはできる限り軽くしておきたいです。

なので、まかり間違っても埼玉の鉄道みたいなコースになってはいけません。

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JR武蔵野線は埼玉を横に繋いでいますが、風で止まるような鉄道は論外なので鉄道とは認めません。

 

 

あとは風景とか込み込みで考えればいい感じのコースができると思います。

これだけで一走目から満足感が変わるので是非コースを作ってみてください。

 

 

トレーニングの話(我流orジム編)

 

最近身の回りで、何故かダイエットやトレーニングのブームが起こっているので、便乗してつらつらと書こうと思います。

 

遥か前の話ですが、自分は高校生の時ジム通いをしてました。

理由はいろいろありますが、主な尿酸値が9.6とかいう数値を叩いてしまったからです。

「まぁ、これは必要ないと思うんですけど…」って医者から渡された通風パンフレットの1ページ目にデカデカと「タバコとお酒は控えよう!」って書かれてて爆笑した記憶があります。

 

それで、ランニングする上で「やっぱジム通いしたほうがいいんかな」って最初は思いました。

ジムのいい点は四つほどあって

・天候に左右されない

・マシーンのおかげで映画やテレビを見ながら走れる

ウェイトトレーニングや水泳なんかも気が向いたらできる

・行きさえすれば走らざるを得ない

特に2番目と3番目が大きいです。

 

走ってる時って走る以外は基本暇なんですよ。特に距離が伸びれば伸びるほど、慣れれば慣れるほど、風景は変わらんし時間が伸びていくのでどうしても退屈です。

これを解消できるのがひじょーによいです。

昔は野球中継を流しながら走ったりしましたが、贔屓が負け濃厚でもなければ惰性で想像以上に走り続けられるもんです。

私は横浜ファンなので、完走し切ったことは少なかったです。

 

ウェイトトレーニングとか水泳が出来るのも他にはない魅力です。

「来たのはいいけど、思った以上に身体が疲れてるな…」みたいな時は、水泳や筋トレに切り替えて、とりあえず身体を動かしとくことはよくやってました。

レーニングの合いの子も出来るので「ランしてから泳ごう!」みたいな柔軟性のあるプランを立てれます。

 

 

逆にジムにも悪いところがあります。

・専門装備に身を包んだ上級者が多い

・料金が高い

・臭う

 

1つ目からいきましょう。

人はどうしても自分と他人を比較するものです。ランニングは特に顕著で、何分間走ってるか、どれくらいの速度を出してるか、なんていうのはパチンコのデータランプくらい明確に表示されてます。

なので「このデブのおっさん自分の2倍くらい走ってる…」と瞬時に理解ってしまいます。

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そうするとトレーナーとして手合わせを願って無理してしまった…なんて経験が自分は結構ありました。

これは明確に怪我の元なので、闘争心を燃やしてしまう人は危険です。

あとしっかりしたシューズやウェア、血圧も測れる時計を身につけている人も多いので、これも色々考えてしまいます。

120円払って最強装備が手に入る世の中ならいいんですけどね。

 

2つ目も結構深刻です。

このご時世ということもあり「払った金額分ちゃんとジムを開いてくれてるのか?」というのは五分五分だと思います。

設備が整えば整うほど金額は上がる傾向にあるので、プロ仕様の人が増えビノールトに…というサイクルが生まれることがあります。

じゃあ安ければいいのかというと、こっちもこっちで体育会系の兄ちゃんがワラワラいてスペックの違いを分からされます。

中堅の価格帯だと爺さんが多いので、ウェイトトレーニングメインの人は向かないと思います。あいつらずっと一つのマシーンを占領しているので。

そういった点では、ウェイトトレーニング目当てなら、若い人が出入りしているジムを選ぶのが堅実だと思います。

 

最後に3つ目

自分は中高年層が多いジムに行っていたことが一因としてあるのでしょうが、臭います。

入る前は、筋肉隆々だけど色々気を遣ってる東堂葵みたいな人達の集まりだと思ってたのですが、

実際は臭った禪院甚壱と禪院扇みたいな人が多かったです。

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匂いはモチベーションに直結するので、結構深刻な問題だと思います。

一概に全てのジムがそうだとは思いませんが、私の中のジム像は吉良吉影になってます。

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というわけで、自分の場合はジムではなく個人でできるトレーニングを続けることにしました。

主にランニングを行ってるので、またランニングの記事を書こうと思います。

 

では

 

 

 

毎日がエブリデイ

 

「明日は仕事!」

1週間に5回以上、もはやbotにしても誰も気付かないようなツイート。

 

…ほんとうに?

本当に自分は休みを望んでいるのだろうか。

休みの前日だって、

「特に予定もないなぁ…次出勤したら〇〇しなきゃ…」

 

昨今の事情もあって、人と集まることは忌避される傾向にある。

ノリノリで街に飛び出す仲間は働いているし、人見知りな自分に仲間は少ない。

忙しさを理由に働けば働くほど、数少ない仲間と疎遠になって、世間の流行に鈍り「新しい楽しいこと」への視野が狭まる。

 

そもそも過去の自分に疎遠になって

「今までも楽しかった」趣味でさえ、手が伸びなくなってしまった。

 

そして、

こんなことを考えてしまうくらいなら

いっそ働いていた方がマシなのではないかと、奇特な思考に辿り着くのだ。

 

1日8時間強制的に触れさせられるコンテンツは、皮肉にもネットで1番語りにくい。

 

会社から勧められる「自己研鑽」は

自分には割腹の小刀を研がされているようだと、布団の中で思った深夜。

 

夢胸踊る

 

『めぐるのおっぱい柔らかいから好き』

このDMが送られてきた時、自分はラーメンへの箸を止めた。

日々を労働のストレスを味が濃いだけの家系ラーメンで誤魔化している夕暮れの出来事だった。

 

「自分はハリがある派」

活発な子は胸も活発でハリに溢れているものだと認識していたが、世の中はそうではないらしい。

 

『捨てがたいわね』

そう、夢は無限大だ。

 

咲耶はどうだろうか。

元モデルのプロポーションとレッスンに真剣に取り組むアイドルの胸は柔らかいとは考え難い。

しかし

咲耶の胸が柔らかかったらクソシコれると思う」

 

『ビックドリームだね』

 

人の夢は終わらない。

恋鐘の胸が柔らかいのは論ずるまでもないが、人それぞれの胸があっていい。

 

ここで頭に疑問が浮かぶ。

筋トレで鍛えられるのが胸筋であるのならば、胸の柔軟性には関与しないはずである。

なんなら脂肪燃焼に伴って、体積が減りハリからは遠のくのではないだろうか。

 

分からない。何も分からない。

ただ、夏葉の胸は柔らかくていい。

それだけは分かった。

 

また冬が来て

 

仕事だけの時期が始まると、自分と目が合ってしまう。

 

疲労の色が濃く出た表情に少し生えた髭

髪と肌は荒れて重力に負けている。

 

去年と今で、居場所も、立ち位置も、やる事も

何一つ同じものはないのに、どうしてこんなに灰色なのだろう。

 

感情を共有できる同期は遠く、

不安定な吊橋の上では足元しか見れないままで。

 

 

それでも、また朝が来る

 

hidden reAson

 

ごく稀にタバコを吸う

ひとつの句切れをつけるために

 

「タバコは体に害がある」なんて声高に叫ばれていたのはいつからだろうか。

当時の自分はおそらく中学生で、確かに同級生で吸っている奴がいたのは覚えている。

 

仲の良い部長や悪ぶったヤンキー達、校舎裏で

「何で吸ってるの?」と彼らに向けた問いの答えは日頃のツッパリとは逆で、違わず

「俺にも分からねえなぁ…」と弱々しい言葉だった。

 

自分はとうに二十歳を超え、会社で苦痛を味わって、気紛れで買ったタバコはアメスピだった。

理由といえば「長持ちするよ」とかその程度、深い理由などこれっぽっちもない。

吸っても美味いも不味いもわからない。体質なのか噎せもせず惰性で紫煙を肺に取り込む。

手元にある火種は正月の焚き上げのようで、神秘的な奥深さを秘めており、

不思議と火が燃ゆる風景にココロを落ち着かせられていた自分がいる。

 

近場の小学校の鐘が時を弁えず周囲に昼の時を知らせる。

ちりちりと焔に輝く火柱を名残惜しく潰し、後始末を付けて帰ろうとしたときに

「プロデューサーさん...?」

あまり聞きたくない声が耳に入った。

どうしたんだ?こんな時間に事務所に来るなんて

「ベランダにプロデューサーさんがいるのが見えたから...」

気まずそうな声で紡いだ言葉を伝えてくる。

そうか

「プロデューサーさんってタバコ吸ってたんだね」

いや普段は吸わないよ

「じゃあ、今日は何で?」

俺にも分かんねえなぁ...

今日吸った理由は色々ある。上手くいかなかったオーディション。

面倒極まりない案件、担当アイドルとの距離感。

 

少なくとも、今分かる必要はないよ

「いつか分かる日が来るのかなぁ...」

そんな風にはさせないからな

「???」

 

手元に数本残った箱を握り潰し、ゴミ箱に投げ捨てる。

まぁそんなことはどうでもいいから。遅いし家まで送るよ

「あんまりよく分からないけど...。ありがと、プロデューサーさん」

「でもタバコは身体に悪いからダメ。もう吸わないでね?」

あぁ、分かったよ

 

ポケットの車の鍵を握り締め、理想のプロデューサーであるために歩み始める。

そんな日々を溜息まじりに憧れるのであった。

 

talk in alnilaM

 

 

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仕事に疲れた俺は行きつけのビールバーに来ていた。
客足はこのご時世と違わず疎らで、店内を洋楽のみが覆っていた。

この仕事についてからというもの、不規則な生活リズムが祟って人間関係は崩れ、一人で飲む機会が必然的に増えていった。
今日もいつもと違わず、連れは存在しない。
陰気な気持ちをを振り払うべく、小金色のグラスで傾け喉と心を潤すのだ。

 

カランコロンと心地よい音色とガタンと入口のドアが開かれる音がした。新たな客人のようだ。

「やっぱここにいたの?プロデューサーさん?」
この領域には場違いな音色で声をかけてくるのは、プロデュースしているアイドルの甘奈。
「どうしてこんなところに?未成年はお帰り」
「葉月さんがね、監視お願いねって」
…あの事務員め。なんという刺客を。

というか事務所からは五駅以上離れているはずなのに担当を遣わしてくるとは、どうやら本気で飲酒を止めたいらしい。

そんなに健康診断の結果が気に入らなかったのだろうか。確かに肝臓値は良くなかったが。

ともかく梅雨空の中来てくれた担当を立たせっぱなしはないだろう。

「立ったままだと辛いだろうし、こっちに座りな。
__おやっさん!沼津のやつ一つお願い!」
「はいよー」
「あっ!プロデューサーさん!またそんなに飲んで…」
近頃は抑え気味なんだけどな。自分は危険人物として会社的にマークされてるらしい。

「その前にほい、頼んでたザワークラフト」

 

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目の前に小盛りの皿が置かれる。
「?なにこれプロデューサーさん?」
「ザワークラフト、簡単に言えばキャベツの漬物だ。一口食べるか?」
箸で摘み甘奈の口元に運ぶと、受け入れたように目を閉じて口を開けた。
「〜〜〜〜!すっぱい!!」

「ははっ!まぁビールと合わせて食べるものだしねぇ」

小気味よい笑い声を上げて、店主は店の奥に消えていく

 

「...一口飲んでみるか?」
甘奈にこっそり耳打ちする。
甘奈は顔を赤くして静かにグラスに口をつけた。
「にっがぃ…」

「そのままザワークラフトを食べてみ?」
箸を誘導し甘奈は口に含むと
「あっ…美味しい」
「だろ?」
得意げに自分は答えるのであった。

 

円柱と名札が並ぶカウンターは一つの異界である。
この雰囲気に酔わされたのか、甘奈はさっきまでと打って変わって黙々とザワークラフトを口に運ぶのであった。

「遅くなってすまないね。これウインナーの盛り合わせ」
「食べれるものも少ないだろうし。甘奈、好きなだけ食べていいぞ」
「へっ?ありがとうプロデューサーさん。実はお腹ペコペコで…」

「俺はビールでお腹膨れてるし、甘奈の好きな分だけ食べていいぞ」
嘘である。酒を飲むたびにアテは欲しくならないわけはない。
ただ空腹と聞いて、自分が引かないわけにはいかない。
笑顔で口に含む甘奈は可愛い。好きなものを食べて破顔している娘に兎も角いう男がいるだろうか。いや居ない。

 

笑顔を肴に酒を飲む
こういう風景に甘奈なんて、普段はありえない光景。だからこそ進む。
「プロデューサー?飲み過ぎてない…?」
プレートを平らげた甘奈が問う。
「いや、まだまだだよ。最悪甘奈に介抱してもらえばいいし」
「?!…その時は任せて☆」

ほんとこの子は頼られると良い顔するな...。将来悪い男に引っかからないといいが。

「頼みたいものがあったら好きなだけ頼んでいいぞ」
せっかく来てくれたんだ。そんな言葉を投げかけると
「__プロデューサーさんはザワークラフトが好きなの?」
「まぁそうだな、メニューには載ってないけどね」
「メニューに載ってないのに頼んでたの?!」

驚愕の色でこちらの顔を覗いてくる甘奈。

「お客さんよく言うからね。メニューにはないけど、言ってくれれば出すよ」
おやっさんがそう言うと
「ん~~...じゃあザワークラフトを一つお願いします」
甘奈はそう答える。


何かを探るような顔で口に含んでいて、なんなら作るコツまで聞いていて

「そんなに気に入ったのか」と誇らしげな顔をしている自分がいた。

(ほー、砂糖と酢とベーコンの割合が重要なのか…)
と聞きながらグーデンカルロスを開ける。

聞き入ってこちらを見ていない今は絶好のチャンスだ。

空のグラスを渡してちゃっかり追加注文をする。

眼を輝かせ周囲を眺めている甘奈もいずれ大人に成長していくのだろう。

そんな大人になった甘奈にはどんなビールが似合うだろうか。

透き通った黄金色が似合うのは樹里や恋鐘。甘奈が似合うであろうはフルーツビールのリンデマンスやシャポー、モンゴゾあたりの甘くて飲みやすくらしくないものになりそうだ。正直カクテルのほうが似合っている。

甘奈がグラスを傾けるようになる時も、自分はまだ甘奈を担当しているだろうか...。

ふと外を見ると雨は止んでいた。

この後甘奈も帰ることを考えるともう潮時か。

おやっさん、お勘定お願いします」

 

「まいどありがとうございましたー!」
会計を済ませて店を出る
「プロデューサーさん、結構な値段だったけど大丈夫?」
高校生に五桁の会計は刺激的だったようだ
「大丈夫だよ、甘奈が満足したのなら」
「うん…めっちゃ美味しかった!」

どうやらお気に召したようで、

「あのね。甘奈が大人になったら、またここ来たいな」

「いいんじゃないか?あそこ結構一人で来る女性も多いぞ」

「__プロデューサーさんは一緒に来てくれないの...?」

背後にあった存在感が消えた。

振り返ると甘奈は立ち止まり、捨てられた子猫のような瞳を向けていた。

「甘奈が望むなら」

パッと口から出たのは偽りのない本心。

打って変わって甘奈は咲いたような笑顔を浮かべ

「じゃあ、甘奈がオトナになるまで待っててね☆プロデューサーさん!」


この後、全然飲酒を止められなかったということで葉月さんに咎められるのだがそれは別の話。