虚無と向き合う、そんな一日
何か悪い出来事があったとか、昼飯が気に食わないものだったとか、体調が異様に悪いとか
明確な理由で起こる心情の変化ってのは簡単に対策を立てることが出来る。
そのため、どんなに辛いことでも長期化するケースは少ない。
そもそも長期化するような原因は避けようのないものだったりするので、覚悟自体も出来なくはない。
ただ今日のような場合は別だ。
気分は良くないが、どうにも理由が見つからない。
自分がライブに行けなかったり、誰かと飯を食いに行っていなかったり、花粉症が誘発したり、教材研究が終わらなかったり
それらしきものはあっても原因ではないと断言できる。
さてどうするか
睡眠は心情を回復させるとは思っていない。こういう時に見るものは大体悪夢だ。しかもとびっきりの、洒落にならない。
そのため必然的に起きる羽目になる。
こういう時に自分は庭を眺める。
当たり前の光景を咀嚼することは、文章を書く時に活きてくる。
それでもどうにも改善されない。感情は泥のように手の隙間から零れ落ちていく。
語るべき言葉も何一つ浮かばず、今日という日が過ぎていった。